2025.01.11
【その他】anyenvインストール手順(WSL)&コマンド一覧

UnsplashThomas Lipkeが撮影した写真

はじめに

ローカルに開発環境を構築する際、
プログラミング言語のバージョン管理ツールを使う方も多いかと思います。

これらのバージョン管理ツールをまとめて管理できるのがanyenvです。

nodeなら   ⇒ nodenv
pythonなら  ⇒ pyenv
rubyなら   ⇒ rbenv
phpなら   ⇒ phpenv
terraformなら ⇒ tfenv

など、これらをまとめて1つのツールで管理できて便利です。

 

この記事では

・WSLへのanyenvインストール手順
・anyenvのコマンド一覧
・各envツールでのコマンド一覧

をご紹介します。

試した環境

OS:Windows 11 Home / WSL2(Ubuntu20.04)

WSLへのインストール手順

以下の手順でインストールします。

1)パッケージリストの更新&インストール済みパッケージのアップグレード

以下コマンドを実行

$ sudo apt update && sudo apt upgrade -y

2)anyenvのソースのクローン

以下コマンドを実行し、anyenvのソースをローカルにダウンロードします。

$ git clone https://github.com/anyenv/anyenv ~/.anyenv

3)パスを通す

以下2つのコマンドを実行

$ echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile

$ echo 'eval "$(anyenv init -)"' >> ~/.bash_profile

4)anyenvの初期化

以下2つのコマンドを実行

$ ~/.anyenv/bin/anyenv init

$ anyenv install --init
 ※コマンド実行後の2つの質問は「y」入力しEnter

5)コマンドラインを開きなおす

コマンドラインを開きなおし、以下コマンドでバージョンを確認できればOKです。

$ anyenv -v

補足:コマンドラインがハイライトされなくなった時の対応

この事象が発生するのは、これまで.bash_profileが無かった方です。

原因は「3)パスを通す」の手順で.bash_profileが新規作成されたために、これまで自動で実行されていた.bashrcが実行されなくなったためです。

以下の手順で、.bash_profileから.bashrcを呼び出すように設定します。

①.bash_profileを開く

$ vim ~/.bash_profile

「i」を入力して、vimを入力モードにする

 

②ファイルの先頭に以下を追記する

if [ -f ~/.bashrc ] ; then
. ~/.bashrc
fi

追記したら、「esc」キーを押し「:wq」を入力してEnterキーで保存します。

 

③コマンドラインを開きなおす

これで、ハイライトされるようになったかと思います。

anyenvコマンド一覧

主なものを以下にまとめます。

内容コマンド
ヘルプanyenv
anyenvインストール先確認anyenv root
インストール済みenv一覧anyenv envs
インストール可能なenv一覧anyenv install -l
任意のenvをインストールanyenv install [env名]

例)anyenv install phpenv
任意のenvをアンインストールanyenv uninstall [env名]

例)anyenv uninstall phpenv
anyenv: remove ~/.anyenv/envs/phpenv? y
各envにインストール済みバージョン一覧確認anyenv versions
各envでのシェルで使うバージョン一覧anyenv version
各envでのデフォルトのバージョンanyenv global
anyenv local
anyenv自体のアップデートanyenv update

各envのコマンド一覧

anyenvでインストールする「nodenv」「rbenv」「phpenv」などの各ツールは、
使うコマンドがほとんど同じです。

 

例えば、
各ツールで「インストール可能なバージョン一覧」を確認するコマンドは以下です。

nodenvnodenv install -l
rbenvrbenv install -l
phpenvphpenv install -l

コマンドの最初につくツール名が違うだけで、他は同じです。

 

ですので、
以下コマンドは各ツールでご使用いただけるかと思います。

 

■各ツールのコマンド一覧です

内容コマンド
ツールのバージョン確認[ツール] -v
 例)nodenv -v
インストール可能なバージョン確認[ツール] install -l
 例)nodenv install -l
インストール済みバージョン一覧[ツール] versions
インストール[ツール] install [バージョン]
 例)nodenv install 23.6.0
アンインストール[ツール] uninstall [バージョン]
グローバルで使用するバージョンの指定[ツール] global [バージョン]
 例)nodenv global 23.6.0
ローカルで使用するバージョンの指定[ツール] local [バージョン]

 

以上です。